
ハワイ島のハワイ火山国立公園内に位置する唯一のホテル「ボルケーノ・ハウス」は、2020年3月20日から営業を一時休止した。
ボルケーノ・ハウス(Volcano House)は、キラウエア・カルデラ周囲の崖上に立地するホテルで、古くから火山観光の拠点として訪問者を受け入れてきた歴史のある宿泊施設。
火山活動や諸々の事情によって営業休止となっていた時期があるが、2018年10月から本格的に営業を再開していた。ホテル内のロビーやレストラン、一部の客室からキラウエア・カルデラや2018年にも大きな噴火を繰り返したハレマウマウ・クレーターを望む絶景ホテルとして再び人気となっていた。
すでにボルケーノ・ハウスの目の前にあるビジターセンターは臨時休館となっており、ハワイ火山国立公園では、3月22日から全エリアを閉鎖し臨時休園に入る。
ハワイ州では3月21日に、旅行者や州に戻る居住者を対象に、14日間の隔離措置を3月26日から開始することを発表。任意ではなく入州の必須条件としたため、海外からはもちろん、国内からも含めてハワイ旅行が実質的に不可能となった。
ハワイ州内ではほかに、オアフ島のアウラニ・ディズニー・リゾートやフォーシーズンズ・リゾート・オアフ・アット・コオリナ、米軍関係のハレコア・ホテル(ワイキキ)、モロカイ島のホテル・モロカイなどが営業休止を実施または予定している。
日本からハワイ島へは、JALが成田=コナ線を毎日運航、ハワイアン航空が羽田=コナ線を週3往復で運航しているが、新型コロナウイルスの影響でJALは3月29日から減便、ハワイアン航空は3月29日から運休を予定している。