ハワイ島南東の海底火山ロイヒで群発地震、大きな影響なしとUSGS見解

[最終更新日:2020年05月14日]

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ジャガー博物館の展示(閉鎖中)
ジャガー博物館の展示(閉鎖中)

ハワイ諸島最大の島でキラウエア火山でも知られるハワイ島の南東沖に位置する海底火山「ロイヒ(Lōʻihi)」周辺で、地震が頻発したことについてUSGS(アメリカ地質調査所)のHVO(ハワイ火山観測所)が見解を発表した。

ロイヒではハワイ時間の2020年5月11日午前3時頃から5月12日朝にかけて、海底を震源地とする100回以上の地震が観測された。マグニチュード2以上が79回、マグニチュード3以上が19回発生しており、通常時はマグニチュード2未満の地震が1日3回程度の頻度であることから、一定期間に地震が増加したことになる。

今回の群発地震は、水深3.6kmから12.4kmにかけてのロイヒ南東側で発生。USGSでは火山体におけるマグマ活動を示すものとしており、地震がより浅くなった場合には1996年に観測されたような海底噴火が発生する可能性もあるという。

しかし現在は海底噴火の兆候はなく、仮に今後より大きな地震や海底噴火が発生した場合でも、ハワイ島南東島の一部海岸で小規模な海面上昇が観測される程度としている。

ロイヒに関する記録は1952年から始まっており、群発地震は1952年、1971~1972年、1975年、1986年、1988年、1990年、1991年、1996年、2005年、2017年に観測されている。

ハワイ諸島は西に位置する島ほど誕生したのが古く、最も東に位置するハワイ島はハワイ諸島では最も新しい島。海底火山「ロイヒ」はハワイ島南東のパハラ沖、約35km(21.7マイル)の海底に位置する。

遠い将来に新しいハワイの島として地上にその姿を表し、さらに遠い将来にはハワイ島とつながる可能性もあるとされている。ハワイ火山国立公園内のジャガー博物館には、将来のハワイ島の形をイメージした展示があったが、2018年5月から続いた大規模な噴火の影響で同博物館は閉鎖されたままとなっている。

USGS:
Information Statement on Lō‘ihi seamount earthquake swarm
Lō‘ihi – Volcano Updates

2020年5月14日

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