ハワイ島を管轄するハワイ郡は2018年5月3日、キラウエア火山で新たに発生した噴火について、島東部のレイラニ・エステーツ(Leilani Estates)と ラニプナ・ガーデンズ・サブディビジョン(Lanipuna Gardens Subdivisions)の住人に避難勧告を出した。
4 PM Lava Intrusion Update: Eruption Risk Map, Guidance Issued https://t.co/CJKZulckGJ
— Big Island Video News (@bigislandnews) 2018年5月4日
キラウエア火山一帯の東部に該当するイースト・リフト・ゾーン(East Rift Zone)では、4月30日にプウ・オオ火口の火口原が崩壊した後、周辺での地震が頻発していたことから、新たな噴火の可能性を警戒していた。
レイラニ・エステーツでは地表に溶岩が湧き出る様子が映像に捉えられており、今後さらに周辺での噴火があるか注視されている。またプウ・オオ火口やハレマウマウ・クレーターの火山活動も注目される。
ハワイ火山国立公園では、既にプウ・オオ火口(Pu‘u ‘Ō‘ō)の周辺エリアで立ち入り禁止エリアを拡大。ハワイ郡でも人気観光スポットとなっているカラパナ・オーシャン・エントリーの溶岩見学エリアも閉鎖していた。
Small closure due to the threat of new volcanic activity: https://t.co/qgMGhIWUD4 pic.twitter.com/9sIVre0fPb
— Hawaii Volcanoes NPS (@Volcanoes_NPS) 2018年5月3日
ハワイ火山国立公園は、世界遺産にも登録されているハワイ島で人気の観光名所だが、現在のところ今回の噴火による影響は限定的とみられる。
有料エリアとなっている国立公園は、標高の高いボルケーノ・ビレッジ近くに入園ゲートがあり、キラウエア・カルデラやハレマウマウ・クレーター、ジャガー・ミュージアム、ビジターセンター周辺へはこれまで通り観光ができる(クレーター・リム・ドライブの一部は2008年から閉鎖中)。
ハワイ島東部のプナ周辺では、2014年から2015年にかけて居住エリアへ溶岩が流入する事態が発生していたが、新たな噴火による居住エリアへの影響は1983年1月の噴火以来はじめてとなる。
パホア周辺やプナ沿岸部へは、交通規制が発生する可能性もある。ホテルやコンドミニアムはほとんどないエリアだが、B&Bやバケーションレンタルルームなどでの宿泊を予定している場合、事前に現地へ確認しておきたい。
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