
ワイキキ
ハワイ州のイゲ知事は7日、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い実施している人数規制について、ワクチン接種率60%で緩和することを発表した。
飲食店での人数制限は、定員の75%までに引き上げられるほか、屋内ではグループ最大25人まで、屋外では75人までが許容される。
集会についても、屋内で最大25人まで、屋外で75人までに引き上げられる。
ただし、これらの緩和策が実施された場合でも、イベントや結婚式などにおいては、各島を管轄する市・郡が独自に設ける規制が優先される。
現在、州最大都市のホノルル市が所在するオアフ島では、規制の段階システムにおける Tier 3 に位置しており、飲食店や集会、同時に行動できる人数を10人までに制限。今回、州知事が示した25人までの制限は、従来の Tier 4 に相当する。
ハワイ州でのワクチン接種率は6月7日現在、必要回数の接種完了が53%に、1回でも接種した人が60%に達している。
イゲ知事は今月4日、接種率70%の全ての渡航規制を撤廃する方針を示していたが、人数制限などを含むビジネスや個人活動に関する多くの規制についても終了するとした。
北米やアジア、オセアニアなどから多くの旅行者を受け入れるハワイでは、ワクチン接種の拡大より早い段階で、出発前の検査はもちろんワクチン・パスポートも不要になる可能性が出てきている。