ハワイ州議員から日本=ハワイ間でトラベルバブル形成案、隔離免除を想定

[最終更新日:2020年05月29日]

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7/3追記:ハワイ州が日本にトラベルバブル打診、現在ボールは日本側に

ホノルル空港
ホノルル空港

海外からの旅行客が完全にストップしているハワイで、特定の国・地域に限定した早期再開を求める声が出てきている。

新型コロナウイルス感染症に関する特別委員会に参加するハワイ州上院議員からは、ハワイ=日本に限定した「トラベルバブル」形成を州知事に求める動きがある。

Donovan Dela Cruz 議員は現地メディア KITV の取材に、日本国内での感染率や死亡率がハワイよりも低いことに言及。日本政府との合意が必要になるが、日本からの旅行客が戻ることで、一定の雇用回復を期待している。

トラベルバブル(travel bubble)とは、特定の地域間にのみ移動制限を解除して旅行・渡航を可能とする構想。制限は残るもののオーストラリア=ニュージーランド間、中国=韓国間、ヨーロッパ内などで進められている。

日本=ハワイ州でのトラベルバブルが実現した場合、ハワイ州が実施している到着者への14日間隔離義務が免除される可能性がある。ただしハワイへの出発前に検査を求めるなど、新たな条件も想定されている。

ハワイでは副知事も、日本やオーストラリア、ニュージーランドを対象に早期の受け入れを期待しているが、ハワイへの出発前に検査を実施することを想定している。

ハワイ州では3月26日からすべての到着者を対象に、14日間の自己隔離義務を実施。ハワイ旅行を実質的に拒否するこの厳しい規制は、すでに6月30日までの延長が決まっているが、州知事はさらに延長する可能性を示している。

日本側では、アメリカからの帰国時は空港でPCR検査が実施され、自宅や空港内のスペースまたは検疫所長が指定した施設等で、結果が判明するまで待機する必要がある。また陰性の場合も入国から14日間は、自宅や宿泊施設等で不要不急の外出を避け、待機することが要請されている。

参考:Senators want to create quarantine-free ‘travel bubble’ between Hawaii & Japan

2020年5月29日

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