早起きして登る絶景ダイアモンドヘッドのトレイルコース
ダイアモンドヘッドに登るなら早朝がおすすめ!日の出の時間帯に登るダイアモンドのトレイルコースを写真で紹介。
ワイキキのホテルからもその印象的な姿が望めるダイアモンド・ヘッド。ハワイ州立の公園に指定されており、正式にはダイアモンド・ヘッド・ステート・モニュメント(Diamond Head State Monument)、またハワイ語では Le’ahi(レアヒ)と呼ばれています。
近年またこのダイアモンドヘッドへの登山が注目を集め、毎日多くの旅行者や地元の方々が山頂へのトレイルコースを歩いています。そして観光でハワイを訪れた方にとくに人気なのが、早朝の開門と同時に登り始めるトレイルです。では今回はそんな日の出とともに登るダイアモンドヘッドを写真多めで紹介します。


ダイアモンドヘッドで日の出を見るには、朝早くにワイキキのホテルを出発しなければいけません。開門は通年朝6時となっていますので、時期によっては山頂で日の出を見るのが難しく、途中で太陽が登ってきます。この日はクレーターの外側で既に日の出の時間となり、クレーター内部へと続くトンネル手前の駐車スペースのあるルックアウト(展望台)から日の出を眺めてみました。既に地元の方も多く、駐車スペースには車が並んでいます。


ワイキキから見ているだけだと気づきませんが、実はダイアモンドヘッドは火山でできたクレーター。外側から見えるのは外輪山で、実は内部はクレーターになっています。トンネルを抜けクレーターの内側に入るとすぐにゲートがあり、レンタカーなら車に乗ったまま入園料を払います。現地のオプショナルツアーで行く場合も、このゲート内の駐車場まで送迎してもらえる場合がほとんどですが、路線バス(TheBus)でアクセスする場合は、バス停からクレーター内まで歩いての移動になります。
駐車場からはすぐにトレイルコースが始まります。最初はクレーターの内部を歩くのでそれほど傾斜はありませんが、だんだんと上り坂が急になってきます。クレーター内はどこか草原のような雰囲気です。


15分ほど歩くと登山道といった傾斜になり、上り坂が続くようになります。訪問客が多いこともあって州によって路面が舗装されている場所が多いのですが、足元はゴツゴツしており油断は禁物です。ビーチサンダルのまま登りに来る方も見られますが、スニーカーやトレッキングシューズを用意したいところです。

さらに登り進んで時間は6時50分になるところ。この時間になると6時の開門と同時に登り始めた方々が一足先に下山してきます。登る人よりも下る人のほうが多くなり、トレイルコースはおどろくほどの混雑に。ダイアモンドヘッドにゆっくりのんびり登りたい方は、この早朝の時間帯は避けたほうがよいかもしれませんね。


30分ほど歩いたところで、今度は突然、急な階段が現れます。手すりはありますが、狭くコンクリート壁に覆われており、とても圧迫感のある階段です。そしてようくやく登り終わると、今度は暗いトンネルに入ります。右上の写真は明るく写っていますが、実際はライトが必要なほど暗い通路です。ワイキキのABCストアなどで売っている小さなLEDライトを買っていくと役に立ちます。


階段を登り切った達成感とそろそろ山頂かな?といったときに、目の前に現れるのはなんと螺旋(らせん)階段。ここもまた真っ暗な空間です。登りきると次はコンクリートに覆われたフォート・ルーガーと呼ばれる場所に出ます。かつて世界大戦時に設置された指揮や観測のためと思われる場所で、その当時の大きな物体がいまも置かれたままになっています。


最後はトンネルなど人工的な空間が多かったトレイルコース、そして天井が低いコンクリートの空間から出るといよいよ山頂へはあと少し。ダイアモンドヘッド南側の素晴らしい景色が目の前に現れました。ホノルルマラソンのコースにもなっているダイアモンドヘッド周辺の道路と海岸線にあるダイアモンドヘッド灯台が見えます。


さてトレイルコースの終点まではあと少し!ですが最後にまた階段があります。既に外輪山の高い位置に来ているので、振り返るとクレーターの内部を見渡すことができます。ダイアモンドヘッドとはこんな形だったのかと実感できる瞬間でもありますね。


階段を登り切った場所にある展望台からはワイキキ方面の眺めがご覧のとおり。カルデラの縁にあたる尾根には遊歩道のほうな形跡が続いていますが、いまは立入禁止になっています。それでも柵を超えていってしまう人たちもいますが、踏み外すと危険ですので、マネするのは止めておきましょう。

ホテルが立ち並ぶワイキキにカメラでぐっと寄ってみます。あいにくこの日は背景に厚い雲がかかっていますが、朝方はちょうど太陽の陽があたるので、ワイキキ方面を眺めるには絶好の時間帯です。自分が泊まっているホテルを見つけるのもおもしろいですね。


まだ朝の7時にも関わらず多くの人が訪れている山頂のルックアウト。360度見渡せるようになっており、ワイキキ方面だけでなく、南側には水平線、東側にはクレーター内部、カハラ、ハワイカイやココヘッド方面、北側にはマノア方面の山々が見渡せます。


山頂で景色を楽しんだり写真を撮ったりしたところで、下山コースへと向かいます。実際にはどちらが下山コースと決まっているわけではありませんが、今はクレーター内部側のコースを下りる方がほとんどです。階段を下って左のほうへ進むと、登りで通ったトンネル出口で元のコースへと戻ります。急な階段や狭い螺旋階段を通りたくないとき、登りでもこちらのコースで展望台へ向かうことができるようです。足に不安がある方は、コンクリート壁の階段へ行かず、左のルートを選ぶと良さそうです。


帰り道はまたゆっくりと途中の眺めが良い場所で休憩しながらというのもおすすめです。砲台の跡が残る場所からは、クレーター南側と太平洋を望むことができます。


山頂の展望台から30分かからずクレーターの底まで下りてきました。とくに何かがある場所ではありませんが、外輪山に囲まれたこのクレーター内部にもまた植物が育ち、独特の風景をつくりだしています。登山道のスタート地点には、歴史や自然を解説するパネルがあります。

山頂や途中で休憩する時間を含めても1時間30分あれば、往復することができるダイアモンドヘッドはちょっとしたトレッキングにはおすすめです。ワイキキからもすぐアクセスできるので、観光客に人気があるのも納得ですね。ダイヤモンドヘッドへは、日中は旅行会社各社のトロリーでもアクセスができます。夕方は18時まで開いていますので、早朝にこだわらなくても大丈夫!
入園料は車の場合は1台につき5ドル、徒歩の場合は1人1ドル、支払いは現金のみとなっています。園内の駐車場脇にワゴン屋台が出ていることがありますが、ペットボトルの水などをホテルやショップで用意していくのがおすすめです。早朝に出かける場合は前日に買っておきたいものですね。
ぜひ次回のハワイ旅行ではダイアモンドヘッドへ!
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